研究課題名
トーリック眼内レンズ(IOL)の軸合わせにおける術中ガイドシステムとAxis Registration法の比較検討
研究機関
宮田眼科病院
研究代表者
宮田眼科病院 院長 宮田 和典
研究の目的
近年の白内障手術は、トーリックIOLを挿入することで同時に乱視矯正も可能となり、良好な裸眼視力を得ることができるようになりました。トーリックIOLの乱視矯正効果を最大限に引き出すためには、眼内におけるIOLの軸を正確に合わせる必要があります。以前は、術前に眼球に印(マーキング)をつけて軸合わせを行っておりましたが、精度が今一つでした。そこで我々はマーキング後に角膜形状解析画像を用いるAxis Registration法を開発し、精度が良好であることを報告してきました。近年、術前に前眼部情報を取り込み、術中に手術顕微鏡に情報を投影する術中ガイドシステムが使用可能となりました。術中ガイドシステムはマーキング法と比較して簡便であり、患者様も負担も軽減します。これまでにAxis Registration法と術中ガイドシステムの精度を比較した報告はありません。今回、術中ガイドシステムの精度を調査し、より質の高い医療の提供を目指したいと考えています。
研究の方法
対象となる患者さま
2011年11月~2022年10月までに当院で白内障手術を実施した患者さまで、この研究にカルテの情報を提供することに同意していだたいた患者さまを対象としています。
利用するカルテ情報
視力、自覚屈折度数、乱視度数、眼軸長、角膜曲率、眼合併症、挿入したIOL
利益相反
この研究は、日本アルコン社の助成で実施しますが、研究を公平に行うことの妨げにはなりません。この研究を公表する時には日本眼科学会の利益相反基準や世界的な生物医学雑誌への統一投稿規定に基づいて、利益相反の報告、公表を行います。
個人情報の取扱い
提供するカルテ情報は名前、住所など患者さまを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。
情報管理責任者
宮田眼科病院 診療部長 森 洋斉
研究に関する情報開示について
さらに詳しいこの研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さまの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。
お問い合わせ先
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