当院はHOYA株式会社が実施する以下の調査に協力し、診療情報を提供しております。
調査課題名
眼内レンズHOYA Vivinexトーリック挿入眼の術後早期の屈折変動
研究機関
情報収集機関:HOYA株式会社
情報提供機関:当院を含む約30施設が協力しています。
研究の目的
眼内レンズ挿入時には術後の視力を考えて、眼内レンズの度数を選びます。度数の選択には、眼内レンズ定数を使用して計算します。発売直後は製造会社がレンズのデザインや材質、類似の眼内レンズなどの定数を参考として設定した定数を使用しますが、より正確な眼内レンズ定数は使用されたデータを集めて、それぞれの施設で計算しなおします。HOYA Vivinexトーリック眼内レンズは現在の参考値でも特に問題ありませんが、乱視を軽減する眼内レンズなので、定数の精度の高めていくことも大切です。正確な定数を計算するためには、術後視力が安定した時期の多くのデータが必要です。眼の術後視力は、1週間で安定する場合もありますが、2,3か月かかることもあります。このため患者さまに適した術後視力を実現するためには、安定する時期を確認することが重要となります。そこで今回、HOYA Vivinex トーリックの術後3か月までの術後屈折のデータを収集し、より正確な定数を算出することになりました。
研究の方法
当院で対象となる患者様
研究期間中に当院で白内障手術を実施し、HOYA Vivinex トーリック眼内レンズの挿入が適切と診断された患者さま。
利用するカルテ情報
性別、遠方裸眼視力、遠方矯正視力、自覚的屈折値、他覚的屈折値、角膜屈折力(角膜曲率半径)、前房深度、眼軸長、眼軸長測定機器の名称、眼内レンズの度数計算式、眼内レンズ定数、予測屈折度数,予測残余乱視、手術情報、有害事象
利用する試料
なし
目標症例数
当院では30名30眼の実施を予定しています。
研究期間
2022年3月31日まで
個人情報の取扱い
収集した試料・情報は名前、住所など患者さまを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。
情報管理責任者
医療法人明和会 宮田眼科病院 診療部長 森 洋斉
試料・情報の提供先と責任者
HOYA株式会社 メディカル事業部 臨床開発部 臨床研究室
住所: 〒164-8545
東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス6F
研究責任者:部長 本野宗一郎
利益相反
この調査は、HOYA株式会社から研究実施費用が支払われます。しかし、意図的にHOYA株式会社に都合のよい成績となるよう導いたりすることはありません。本研究の実施にあたり、本研究を担当する医師は、当該企業との利益相反の状態を開示し、倫理審査委員会の承認を得ております。したがって、この研究における利益相反の状態は患者さまに危険を及ぼすものではありません。
ご協力いただけない場合
この研究にご協力いただけない場合は、当院までご連絡ください。ご協力いただけなくても、患者さまに不利益は生じませんのでご安心ください。ご協力頂けない場合、得られた情報は全て破棄します。ただし、ご協力頂けない旨の意思表示があった時点で既に研究結果が公表されていた場合など、データから除けない場合もありますのでご了解ください。
さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さまの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。