眼内B細胞リンパ腫国際登録研究

当院はオーストラリアのフリンダース大学が主導する以下の研究に協力し、診療情報を提供しております。この研究は、International Uveitis Study Group (IUSG: 国際ぶどう膜炎研究グループ)とInternational Ocular Inflammation Society (IOIS: 国際眼炎症学会)の任意の会員が所属する医療機関が参加する国際的な研究です。

研究課題名

眼内B細胞リンパ腫国際登録研究

主となる研究機関・研究責任者

フリンダース大学(オーストラリア)
教授 ジャスティン・スミス

宮田眼科病院における研究責任者

院長 宮田和典

宮田眼科病院における担当医師

望月 學、寺田 裕紀子

研究の目的

眼内リンパ腫は稀な疾患であるため診断が非常に難しく、治療の有効性の報告にもばらつきがあります。そのため、眼内リンパ腫の患者さまが、どのように診断されどのような治療を受けたのか、どのような経過をたどったか、まとめて検討することは、今後の診断基準の確立や治療方針決定のために大変重要となります。
この研究の目的は、眼内B細胞リンパ腫国際登録をおこなう事により多くの眼内リンパ腫の患者さまの情報を集め、より有効な診断と診療方針を明らかにすることです。

研究の方法

対象となる患者さま

当院を受診した眼内リンパ腫の患者さま

利用するカルテ情報

発症時年齢、性別、国、診断の根拠(血液検査結果ども含む)、眼内の病変部位、視力、眼と全身の治療内容や合併症など

利用する試料

なし

データは、3段階のセキュリティで保護された専用のオンラインのInternational Vitreoretinal B-cell Lymphoma Registry(IVRLR)(B細胞リンパ腫国際登録研究専用のデータベース)プラットフォームを用いて、入力されます。このプラットフォームでは入力する医師個人も匿名化され、主幹施設であるフリンダース大学(オーストラリア)のスミス教授と、IVRLRのフリンダース大学のこの研究スタッフによって管理されます。
また、この研究は、ヘルシンキ宣言とオーストラリアの臨床研究の倫理指針を遵守して行われます。また、倫理審査はフリンダース大学ではなく独立した倫理審査委員会である、Royal Australian and New Zealand College of Ophthalmologists Human Research Ethics Committee for Australia and New Zealandの承認を得て実施されています。

個人情報の取扱い

収集した情報は、氏名、住所等、患者さんを直接特定できる情報を除いて匿名化したうえで、セキュリティ保護された眼内B細胞リンパ腫国際登録研究専用のデータベースに登録されます。個人を特定できる情報は登録されません。登録された情報を閲覧できるのは、当院の主治医と研究責任者、並びに本研究の解析を担当するスタッフのみで、外部に各自の情報は公表されません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容にも個人を特定できる情報は一切含まれません。

情報管理責任者 
宮田眼科病院 院長 宮田和典

ご協力いただけない場合

この研究にご協力いただけない場合は、当院までご連絡ください。ご協力いただけなくても、患者さまに不利益は生じませんのでご安心ください。ご協力頂けない場合、得られた情報は全て破棄します。ただし、ご協力頂けない旨の意思表示があった時点で既に研究結果が公表されていた場合など、データから除けない場合もありますのでご了解ください。

さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さまの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。