新しい眼内レンズ(IOL)度数計算式kane formulaとEVO formulaの予測精度の検討

研究課題名

新しい眼内レンズ(IOL)度数計算式kane formulaとEVO formulaの予測精度の検討

研究機関

宮田眼科病院

研究代表者

宮田眼科病院 院長 宮田 和典

研究の目的

現在の白内障手術は安全性や有効性が高く、患者さまの視機能や満足度を考える上で、最適なIOL度数を選んで、正確な屈折矯正を行うことが重要です。できるだけ精度を向上するためには、白内障手術前における正確な生体計測データをとって最適な計算式を選ぶ必要があります。これまでに様々なIOL度数計算計算式が開発され、精度は高くなってきておりますが、術後に誤差を生じることがあります。近年、新しいIOL度数計算式が次々と開発され、さらなる精度向上が期待されています。その中でKane formulaやEmmetropia Verifying Optical (EVO) formulaは、予測精度が高いことが海外で報告されています。しかしながら本邦におけるデータはなく、日本人において予測精度が高いか不明です。今回、Kane formula、EVO formulaの予測精度を調査し、より質の高い医療の提供を目指したいと考えています。

研究の方法

対象となる患者さま

2018年2月~2021年1月までに当院で白内障手術を実施した患者さまで、この研究にカルテの情報を提供することに同意していだたいた患者さまを対象としています。

利用するカルテ情報

視力、眼圧、自覚屈折度数、乱視度数、眼軸長、角膜曲率、角膜厚、角膜径、前房深度、水晶体厚、瞳孔径、眼合併症

個人情報の取扱い

提供するカルテ情報は名前、住所など患者さまを直接特定できる情報を除いて匿名化いたします。個人を特定できるような情報が外に漏れることはありません。また、研究結果は学術雑誌や学会等で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。

情報管理責任者 
宮田眼科病院 診療部長  森 洋斉

さらに詳しい本研究の内容をお知りになりたい場合は、【お問い合わせ先】までご連絡ください。他の患者さまの個人情報の保護、および、知的財産の保護等に支障がない範囲でお答えいたします。