医療サービス・医療環境も最高水準を目指します
移植手術
当院では、国内提供のみならず、海外提供角膜による角膜移植手術を行っております。海外提供の角膜の場合、移植希望の患者様を長くお待たせすることも無く、当院での移植希望登録の後、約2~3ヶ月以内に角膜移植手術が受けられます。
疾患に応じて、以下のように多様な手術術式を行っております。
全層角膜移植術
角膜全層を取り換える術式です。病変が角膜全層に及ぶ疾患も治療可能です。
角膜パーツ移植(角膜内皮移植術・深層層状角膜移植術)
疾患により障害されている部分だけを移植する術式で、合併症の少ない方法です。角膜内皮細胞が障害されている疾患に対しては角膜内皮移植術、角膜実質のみ障害されている疾患には深層層状角膜移植術を行っており、良好な成績が得られています。
羊膜移植術
角膜穿孔など緊急を要する疾患に対して、保存羊膜による移植手術を行っております。また、再発翼状片、アルカリ外傷など重篤な疾患に対して、角膜輪部移植を併用した前眼部再建手術も行っております。
日帰り手術
宮田眼科病院及び、鹿児島宮田眼科の両院にて、日帰り手術を行っております。
- 屈折矯正手術(ICL:両施設可 LASIK:都城のみ)
- 白内障(両施設可)
- 外眼部手術(両施設可)
- 硝子体手術(都城のみ)
研究室・角膜センター
当病院には民間病院には珍しく、バイオセーフティレベルBSL1と角膜研究室の2室があります。現在、BSL1にはバイオセーフティキャビネット、核酸自動抽出装置、4チャンネルリアルタイムPCR装置、ゲル撮影装置等が配置され、臨床検体の微生物学的、分子生物学的解析が進行中です。
BSL1研究室
初期は病理・組織学的研究を中心に研究を開始し、2003年からは透過型ならびに走査型電子顕微鏡を導入し、マクロからミクロまでの研究が可能となりました。
さらに、2015年からは安全キャビネットならびにリアルタイムPCR装置(BioRadCFX96)を導入し、患者様から頂いた検体ウイルス感染の分子生物学的解析が開始され、迅速診断もできるようになりました。アガロースゲル電気泳動、SDS-PAGEの解析も臨床検体の処理も行っており、眼科疾患の病態を解明するための遺伝子レベル・蛋白レベルの研究も進行中です。
角膜研究室
2台の安全キャビネットを設置し、それぞれを角膜移植術のグラフト調整ならびに細胞培養に使用しています。
CO²インキュベーター、-150℃と-80℃の超低温冷凍庫、倒立型顕微鏡、角膜内皮細胞測定装置、オートクレーブを備えています。
角膜センター
併設している角膜センターでは、緊急の際にも角膜移植術を行えるよう、国内の提供角膜のみならず、米国からの海外提供ヒト角膜の管理・保管を行っております。
フィブロネクチン・自己血由来点眼液(血清点眼等)の調製
角膜疾患の治療に有効とされているフィブロネクチン・血清点眼液を患者様本人の血液から清潔操作下で調製しています。
蛍光顕微鏡検査
角膜真菌症やヘルペス性角膜炎の検査に蛍光顕微鏡を用い、正確かつ迅速な診断を行っています。